岩瀬森館(いわせもり)
 別称  : 四つ清水城
 分類  : 平山城
 築城者: 藤原義政か
 遺構  : 不詳
 交通  : JR東北本線須賀川駅徒歩5分


       <沿革>
           館跡とされる鎌足神社の縁起によると、同社は藤原鎌足の子孫で藤原義定の次男の
          義政が、岩瀬郡の四つ清水城に在城していた文治元年(1185)に、鎌足の霊を郭内に
          奉斎したのがはじまりとされる。藤原義定・義政父子について、その存否も含め詳細は
          不明である。


       <手記>
           須賀川駅から徒歩5分ほどのところに、件の鎌足神社があります。南向きの半独立丘
          で、古地図によると西麓にはかつて池があったようです。
           境内には土塁のような地形が散見され、さらに周縁は切岸状になっていますが、城館
          の遺構かどうかは分かりません。西方には山寺城があるので、あるいは戦国時代には
          こちらにも須賀川城の支砦があったとも考えられます。天正十七年(1589)の須賀川城
          攻防戦では、山寺城の伊達政宗本陣の西に田村孫七郎と浜尾駿河が布陣しており、
          その際の陣所となった可能性もあるでしょう。

           
 鎌足神社。
境内の土塁状の地形。 
 同上。
境内周縁の切岸状地形。 


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