柴山城(しばやま)
 別称  : 柴山堡
 分類  : 平山城
 築城者: 柴山氏
 遺構  : なし
 交通  : 加賀温泉駅から車で15分


       <沿革>
           加賀一向一揆の将・柴山八郎左衛門の居城とされる。柴山氏の出自は不明であるが、
          『北野神社社家日記』によれば、同社領である加賀国江沼郡富墓荘の管理者とされる。
          延徳年間(1489~92)には敷地の狩野氏、熊坂の千秋氏と並ぶ江沼郡の有力者だった
          とされるが、詳しい動向は明らかでない。
           柴山神社の由来記によれば、慶長三年(1598)に大聖寺城主溝口秀勝が新発田城
          移封となった際、柴山氏もこれに随行したとされる。したがって、遅くともこのときまでに、
          柴山城は廃されたとみられる。


       <手記>
           柴山潟北岸の台地上に存在したとみられる城館です。柴山神社にある石碑に、上述の
          内容が記されていますが、城跡の所在については触れられていませんでした。
           また境内西側の小道を上がると、途中に「柴山翁之庵跡碑」という石碑が建っています。
          その由来記によれば、明治時代に「天神山」の最高所に庵が営まれ、その場所は石碑と
          墓地の中間にあったとされています。当該の場所はリゾートホテルの敷地で、バンガロー
          や道路が建設されており、旧地形を留めていないようです。

           
 柴山神社。
「柴山翁之庵跡」碑。 
 比定地周辺現況。
同上。 
 比定地付近からの眺望。


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