古茂口城(こもぐち)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 不明
 遺構  : 不詳
 交通  : JR内房線館山駅からバスに乗り、
      「豊房」下車徒歩20分


       <沿革>
           埋蔵文化財包蔵地として登録されているが、詳細は不明である。


       <手記>
           福正寺およびその裏手の丘が古茂口城跡とされています。2014年に麓を横切る県道
          188号線の改良工事に伴う発掘調査が行われましたが、沿道付近からは城跡に繋がる
          ようなものは見つからなかったそうです。
           境内は三方を尾根に囲まれた窪地にあり、城というよりは開発領主の居館などによく
          みられる地形といえるでしょう。裏の丘にも行ってみようかと思ったのですが、寺の裏山
          とてとんでもない藪になっていて諦めました。
           福正寺の前身は、西の南条城下にあった一渓寺とされ、寺名は稲村城主里見義豊の
          正室とされる南条城主鳥山時貞の娘の法名にちなんでいます。また、境内には安西氏
          の墓地もあります。安西氏の勢力がこのあたりに及んでいたのは、かなり古い時代だと
          思われるので、やはりこの場所に城館が営まれていたとすれば、それは里見氏の進出
          以前のことと考えるのが妥当でしょう。

           
 福正寺。
本堂背後の墓地を俯瞰。 
 裏手の丘へ登らんとするもこの通り…。


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