下城(しも)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 不明
 遺構  : 曲輪、堀、土塁
 交通  : JR越後線巻駅から車で10分


       <沿革>
           発掘調査により14世紀後半〜15世紀の珠洲焼や越前焼が見つかっているが、詳細は
          である。


       <手記>
           矢川の氾濫原に突き出た2つの吹き出物状の丘のうち、南側に上城が、北側に下城が
          ありました。上城は城山運動公園のテニスコートとなり破壊されてしまっていますが、下城
          は公園の敷地外で旧状を留めています。
           周囲の田んぼの畔を伝うか、西側の公園か雑木林の尾根を抜ければ背後の堀切下の
          説明板に辿り着けます。おそらく当時は、尾根筋以外の三方は低湿地だったのでしょう。
          城は基本的に階段状の削平地で構成され、部分的に堀や土塁、虎口跡が認められます。
          ただ、全体的に藪化が進行しているため、全容の把握は少々困難になっています。
           発掘調査では15世紀までの遺物しか検出されていないようですが、縄張りから推測する
          かぎりでは、少なくとも戦国時代中期までは使用されていたと見るのが妥当でしょう。東方
          の巻館の城主が南方の天神山城主小国氏の家臣と伝わることから、上・下両城も小国氏
          関連の城館ではないかと感じます。

           
 下城全景。
背後の堀切脇の説明板。 
 背後の堀切。
 当時から通路も兼ねていたか。
削平地と切岸。 
 同じく削平地。
主郭北西下の曲輪と主郭切岸。 
 主郭北西下の曲輪西辺の土塁。
土塁脇の堀ないし虎口跡。 
 主郭のようす。
主郭先端付近のようす。 


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