西ノ脇台場(にしのわき)
 別称  : 下津井砲台、下津井台場
 分類  : 台場
 築城者: 岡山藩
 遺構  : なし
 交通  : JR本四備讃線児島駅からバスに乗り、
      「下津井港前」下車徒歩5分


       <沿革>
           文久三年(1863)に岡山藩が下津井港周辺に築いた砲台群の一つである。御貝太鼓奉行
          牧野権六郎が普請に当たり、『児島郡誌』によれば六月一八日に着工して十月下旬に完成
          した。廃藩置県にいたるまで、使用されることはなかったとみられる。


       <手記>
           西ノ脇台場跡は、宅地や駐車場などなっていて何も残っていません。湾を挟んだ東側には
          祇園下台場跡があります。『日本城郭大系』には「下津井砲台」として「二か所からなる」と
          あり、おそらく西ノ脇と祇園下の2つを指すものと考えられます。
           台場跡の北側には旧下津井電鉄の下津井駅跡があり、レトロな車両がいくつも展示されて
          いました。ホームも使えそうな状態で保存されていて、脇には地元の方が運営しているのか
          「小さなてつどう館」という手作り感満載の資料館もあります。台場跡としての見どころはあり
          ませんが、下津井城跡と合わせて下津井駅跡へ訪れる価値はあるでしょう。

           
 西ノ脇台場跡現況。
下津井駅跡。 
 同上。
台場跡付近から下津井城跡を望む。 


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