祇園下台場(ぎおんした)
 別称  : 下津井砲台、下津井台場
 分類  : 台場
 築城者: 岡山藩
 遺構  : なし
 交通  : JR本四備讃線児島駅からバスに乗り、
      「下津井城跡入口」下車徒歩3分


       <沿革>
           文久三年(1863)に岡山藩が下津井港周辺に築いた砲台群の一つである。御貝太鼓奉行
          牧野権六郎が普請に当たり、『児島郡誌』によれば六月一八日に着工して十月下旬に完成
          した。廃藩置県にいたるまで、使用されることはなかったとみられる。


       <手記>
           古下津井城跡とされる祇園神社の丘の南東下に位置しています。現在は老人福祉施設が
          建っていて、北側からの入り口脇に「御台場址」という石碑があります。施設の周囲は石垣で
          固められていますが、台場のものではないでしょう。
           『日本城郭大系』には「下津井砲台」として「二か所からなる」とあり、おそらく西ノ脇台場
          祇園下の2つを指すものと考えられます。

           
 「御台場址」石碑。
祇園神社の丘と祇園下台場跡。 
石垣は近年のものでしょう。 
 同上。


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