渋川館(しぶかわ)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 渋川遠兼
 遺構  : 土塁、堀跡
 交通  : JR東海道線清水駅からバスに乗り、
      「高橋西入口保健センター入口」下車徒歩7分


       <沿革>
           入江氏庶流渋川氏の居館跡とされる。『日本城郭大系』によると、渋川氏は渋川権守遠兼を
          祖とするとされるが、詳しい系譜は明らかでない。
           遠兼の子孫とされる渋川次郎朝貞は、正治二年(1200)の梶原景時の変に際し周辺の武士
          と共に上洛を図る梶原景時一行を捕捉・襲撃し、4人を討ち取る功を挙げた(『吾妻鏡』)。だが、
          同族で同じく武功を挙げた吉川氏が加増を受けたのに対し、渋川氏のその後は不明である。


       <手記>
           上に図示した地点の民家敷地に土塁や堀跡とみられる造作が残り、道路に面して説明板が
          設置されています。周辺の入江館吉川館が軒並み市街地に呑まれてほとんど消滅している
          のと比べると奇跡的といえますが、一方で渋川氏の動向については入江一族のなかでもとくに
          よく分かっていません。

           
 土塁と説明板。
堀跡か。 


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