高木城(たかぎ)
 別称  : なし
 分類  : 山城
 築城者: 高木氏
 遺構  : 曲輪跡、土塁、堀
 交通  : JR中央本線下諏訪駅よりバス
       「高木下」バス停徒歩10分


       <沿革>
           諏訪大社下社大祝金刺氏の支族高木氏の居城である。金刺氏は諏訪氏と同族と
          いわれるが、両者ともあまりに古い歴史をもつため、そのつながりははっきりしない。
           高木氏は金刺氏に属していたが、永正十五年(1518)に金刺昌春は諏訪頼満に
          敗れて甲斐へ逃れた。その後の高木氏および高木城については不明である。


       <手記>
           高木城は、諏訪湖の北東岸に突き出した峰のピークに築かれた城です。諏訪大社
          下社の東の守りであると同時に、甲州街道が湖と山に挟まれ狭くなる部分を押さえる
          要衝に位置しています。
           城山へは、南東麓から登山道が整備されています。登山口のすぐ下には、見事な
          枝垂桜の木があるので、これを目印にすると良いでしょう。高木城は主郭とその下の
          帯郭を基調とした、比較的単純な構造をした城です。主郭背後には横一線の切岸が
          目立つものの、堀をともなっていたかは不明瞭です。同様の構造は、金刺氏の城と
          される下の城にも見受けられ、あるいは金刺氏系の築城術の特徴といえるかもしれ
          ません。

           
 大和城下から高木城を望む。
主郭のようす。 
 主郭背後の堀切。
主郭下の帯曲輪。 


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