取手城(とりで)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 長策民部か
 遺構  : 土塁、堀跡、虎口、削平地か
 交通  : 関東鉄道常総線西取手駅徒歩5分


       <沿革>
           『日本城郭大系』によれば、戦国時代に長策民部の居城であったとされる。「長策」民部という
          人物については定かでないが、同じ取手市の野々井城址に建つ白山神社は、「長束」民部らに
          よって創建されたと伝わる。「長策」は「長束」の誤りと考えられなくもないが、白山神社の現地
          説明板によれば、長束民部による創建は養老二年(718)のこととされる。


       <手記>
           競輪場となっている大鹿城址から小谷戸を挟んだ北側にある金比羅神社が、取手城比定地
          とされています。本殿背後には、城の遺構かは分かりませんが、はっきりした¬字状の土塁が
          認められ、その裏手は堀跡になっているようにも見受けられます。
           境内は上下2段となっていて、これまた城の削平地の名残のように見えてなりません。下段
          付け根の竹藪を分け入ると、さらに虎口のように見える堀底道状の地形と、その脇に張り出し
          状の削平地が1つあります。
           さてさてどこまで城館関連なのか判じかねつつ、私の城めぐりではたいへん珍しく大粒の雨
          に見舞われていたため、踏査も中途半端のまま移動してしまいました。

           
 本殿裏の土塁。
同上。 
 2段となっている金比羅神社境内。
虎口跡か。 
 張り出し状の削平地。


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