薬師堂の城(やくしどう) | |
別称 : 薬師堂城 | |
分類 : 平山城 | |
築城者: 不明 | |
遺構 : 堀跡か | |
交通 : JR飯田線下島駅徒歩2分 | |
<沿革> 付近に5~6城が密集する城館群の1つであるが、詳細は不明である。 <手記> 下島駅と小出城の間には。上述のとおり複数の城館跡が近距離に集中しています。 薬師堂城の西にはカンバ垣外と内城、南には丸山城と細窪城、北にはフブキ垣外城 や荒城があります。 現状は圃場整備された広大な水田となっていて、ちょうど南北2段に大きく分かれて います。あるいは城館があったころの名残とも思われますが、確証はありません。南辺 には大きく抉れた箇所があり、竪堀が崩れた地形とも見えますが、やはり断言はでき ません。平地面の北西隅には北麓へ続く堀底道があり、防備とまではいえませんが、 かつての登城路の1つだったと思われます。 谷筋を挟んだ南側中腹に、城名の由来とみられる薬師堂があります。下島駅前から 鳥居をくぐって左手に薬師堂の駐車場があるので、付近の城館群を訪ねる際に利用 するとよいでしょう。 『伊那市史』などでは、付近の城館群をひっくるめて小井弖氏の居館としています。 ですが、これほど広大かつ多数の城館を在地領主である小井弖氏が維持・活用する のは、まず無理としたものでしょう。 個人的には、甲斐武田氏が高遠経由で進軍する際の、陣営ないし兵站基地などで あった可能性が考えられるのではないかと思っています。 |
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薬師堂城跡現況。 | |
南辺の抉れた地形。 | |
南東隅のようす。 | |
城内を南北2段に分けていた段差の名残か。 | |
北東隅付近現況。 | |
北西隅の堀底道。 |