勝部城(かつべ)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 勝部右近介か
 遺構  : なし
 交通  : JR東海道本線守山駅徒歩10分


       <沿革>
           地誌には、勝部右京介の名がみえ、在地領主勝部氏の居城と考えられる。その後、永原筑前守重頼の
          持ち城となり、永原左馬允や永原加賀守らが在城したといわれる。永禄十一年(1568)の織田信長上洛後
          は、佐久間信盛が在城したとされる。
           元亀元年(1570)、勝部城の北西の金ヶ森城で一向一揆が発生すると、信長はこれに対する拠点の1つ
          として、守山城浮気城と並んで勝部城に奉行を配置した。
           廃城時期については不明である。


       <手記>
           城跡には現在勝部神社が鎮座しています。すぐ脇を中山道が走り、地図の右上斜線部は旧守山宿です。
           神社の周囲には低い土手と用水が巡っていますが、当時の遺構と呼べるほどの関わりがあるかは分かり
          ません。神社の入口で道路が鉤字に屈折するあたりは、中近世城館としての名残を思わせます。


           

 勝部城址。現勝部神社。
勝部神社裏の用水と土手。 


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