窪田陣屋(くぼた)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 土方雄重
 遺構  : なし
 交通  : JR常磐線勿来駅徒歩30分


       <沿革>
           元和八年(1622)、下総多古藩主土方雄重が、新たに菊多郡と能登国内に1万石ずつを
          与えられ、窪田に陣屋を構え窪田藩を興した。同年に、雄重の岳父にあたる内藤政長が
          佐貫藩から磐城平藩7万石に加増・転封となっており、これに伴う処遇といわれる。
           雄重の次男で3代藩主雄隆のとき、跡目を巡って雄隆の弟貞辰を推す一派と、2代藩主
          雄信の子内匠を支持する一派の間でお家騒動が勃発した。雄隆の側室が射殺されるほど
          の混乱の末、貞享元年(1684)に窪田藩は改易となり、陣屋も廃止となった。


       <手記>
           窪田陣屋跡は、勿来第一中学校および勿来第一小学校の敷地となっています。説明や
          案内等、現地には陣屋跡を示すようなものはありません。隣接する窪田城跡の國魂神社
          境内に、窪田藩について僅かに触れられています。江戸時代の陣屋ということで、選地に
          ついても特筆すべきような点はみられません。

           
 窪田陣屋跡の勿来第一中学校。
同上。 


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