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大石氏館(おおいしし) |
別称 : 大石信濃守屋敷 | |
分類 : 平山城 | |
築城者: 大石氏 | |
遺構 : 土塁、堀跡 | |
交通 : 京王電鉄京王堀之内駅よりバス 「フェアヒルズ入口」バス停下車徒歩10分 |
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<沿革> 『新編武蔵国風土記稿』には、大石信濃守の屋敷跡と記載されている。大石信濃守については、 永禄(1558〜70)ころに滝山城主を務めていたとされる。大石氏自体は武蔵守護代を務めた名家 であり、戦国期には高月城ついで滝山城を拠点に勢力を誇っていた。しかし、滝山城主で信濃守を 名乗った人物はいないとされる。 永禄二年(1559)に、大石氏当主定久は北条氏康の三男氏照を婿養子として隠居した。氏照の 家臣のなかに大石信濃守の名は見られるが、これが当館の信濃守と同一人物かは明らかでない。 また、館跡には樹齢400年といわれるサスルベリの古木があり、「大石宗虎屋敷のサルスベリ」とし て市指定天然記念物となっているが、大石宗虎という人物についても系譜上明らかとなっていない。 大石氏関連の城館跡ということについては、おそらく間違いないと思われうが、具体的な築城者や 築城の経緯などは、依然不明である。 <手記> 大石氏館は、大栗川と大田川の合流点近く、大栗川に臨む舌状に細く伸びた丘陵上に築かれた 城です。現在館跡一帯は畑地となっていて、周辺がことごとく宅地化されているなかで、自然のまま の風景を残しています。また、城域ではありませんが、北麓には大石やかた公園があります。 しかし、城の遺構と呼べるものはほとんどなく、以前は土塁や空堀が見受けられたということですが、 今では館が営まれていたころから生えていたといわれるサスルベリの古木周辺に、かすかなよすが を嗅ぎ取るのみです。サルスベリの手前には、堀跡と思われる溝があります。おそらく当時の遺構と 思われますが、縄張り上堀が必要な位置とも考えられないため、どのような役割をもっていたのかに ついては留保が必要です。 北西500mほどのところに由木氏館があり、この館についても大石定久の別邸とする説があります。 このあたりの大石氏については、かなり情報の交錯があるようです。 |
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大石氏館跡のサルスベリ(市指定天然記念物)。 | |
サルスベリ付近の堀跡と思われる溝。 |