| ラーフェンシュタイン城 (Burg Rafenstein) |
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| 別称 : なし | |
| 分類 : 山城 | |
| 築城者: トレント司教領主か | |
| 交通 : トレント中央駅からバスに乗り、 「Funivia S. Genesio」下車徒歩20分 |
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| 地図 :(Google マップ) | |
<沿革> 1207~17年ごろに、トレント司教領主の命で築かれたとみられている。城主としてアルベルト・ フォン・ラーフェンシュタインの名が見え、ラーフェンシュタイン家やボーツェン家が城代を務めたと される。1255年には、フリードリヒとベーラル・フォン・ヴァンゲンの兄弟が城主権を委ねられた。 2人はもともとタルヴェーラ川を遡ったヴァンゲン=ベッレルモント城の城主であったが、1237年に ルンケルシュタイン城(ロンコロ城)を築いて移っていた。 1277年、城はチロル伯マインハルト2世に攻め落とされ、破壊された。マインハルト2世の孫娘 マルガレーテ・フォン・チロルが、1342年に2人目の夫ブランデンブルク辺境伯ルートヴィヒ2世と 結婚すると、ルートヴィヒ2世はラーフェンシュタイン城を後期ロマネスク様式で再建した。1363年 にチロル伯の地位と領土がハプスブルク家へ移譲されると、1365年には城代のフランツ・フォン・ アウエルがヴォン・ラーフェンシュタインへと改姓している。その後15世紀にかけて、環状城壁や 城塔などがゴシック様式で増築された。 1600年ごろにはトロスト城主ヴォルケンシュタイン家の所有となっていたとみられ、チロル地方 で初めての年代記とされるマックス・ジティッヒ・ヴォン・ヴォルケンシュタインの著した風土記に、 ラーフェンシュタイン城についての記述がみられる。同家によって城はルネッサンス様式に改築 され、ナイルワニの骨などが見つかっていることから、海外の珍品の収集部屋なども設けられて いたと考えられている。 18世紀末ごろにはヴォルケンシュタイン家が城を放棄し、1797年のナポレオン戦争では砲撃を 受けて荒廃した。1897年にはトッゲンブルク伯家によって修築が施され、1931年からはウンター コフラー=シュロッサー家の所有となった。2009~14年にかけて再び大規模に修繕され、現在は ロンコロ城やメレッチョ城と同じくボーツェン城館財団によって管理されている。 <手記> ラーフェンシュタイン城はボルツァーノ(ボーツェン)市街北方の、比高約350mの山上にあります。 なんでこんな高い山の上にと思いますが、当時はさらに上のイェーネジーンという集落まで街道 が通っていたそうです。今ではイェーネジーンはリゾートエリアとなっているようで、車であれば そこへ上がる幹線道路から逸れて簡単に城までアクセスできます。 徒歩の場合はタルヴェーラ川沿いの国道から山道に入ります。その角には、イェーネジーンまで ロープウェイが走っていたようで、発着場の跡が残り目印となっています。城跡までは一本道なの ですが、ここからが大変!車でも一度止まってしまうと危険そうな急坂が延々と続き、最大勾配 はなんと33%だそうです^^; 息も絶え絶えに城の麓まで辿り着くと、城内へは手前のブドウ農家の敷地を通り抜けなければ ならないようでした。運良く家人の方が作業をされていたので、ご挨拶をして許可をもらえました。 イタリア国内とはいえ南チロルも市街を外れると、公用語はやおらドイツ語になります。家人の方 との会話や城内の説明もドイツ語優先で、そもそもロンコロ城などと異なりラーフェンシュタイン城 についてはイタリア語読みへの翻訳すら諦められているようでした。 城内は団体の事前予約などでないと公開されないそうで、個人では環状城壁の外から眺める 程度しかできません。麓の農家ではその名も「ラーフェンシュタイン城(Schloss Rafenstein)」と いうレストランを併設していて、こちらも予約制だとは思いますが、おそらく正面にボルツァーノの 街並み、背後に城跡の景色を愉しみつつ料理を味わえるのでしょう。 外観はまったくの廃墟なのですが、不便なので打ち捨てられたのかと思いきや、18世紀までは 現役で、ナポレオン戦争によってこの姿になったというのは意外でした。 |
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| ロンコロ城からラーフェンシュタイン城を望む。 | |
| 急斜面の山道をだいぶ登って見上げたところ。 | |
| 城門および大手道。 | |
| 環状城壁および主殿を見上げる。 | |
| 環状城壁のようす。 | |
| 埋門か。 | |
| 全景写真の載っている説明板。 | |
| 城山からボルツァーノ市街を見下ろす。 | |
| レストラン「ラーフェンシュタイン城」。 | |
| ロンコロ城(右)とラーフェンシュタイン城(左)。 | |
| 登山口目印のロープウェイ発着場跡。 | |