牛込城(うしごめ)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 牛込勝行
 遺構  : なし
 交通  : 地下鉄東西線「神楽坂」駅
       地下鉄大江戸線「牛込神楽坂」駅
       徒歩5分

       <沿革>
           上野国勢多郡大胡(群馬県前橋市)の領主大胡重行は、天文年間(1532〜54)に
          北条氏に仕え、武蔵国豊島郡に移った。大胡氏は藤原秀郷の後裔とされるが、南北
          朝時代に一度没落したとされ、その後の系譜は詳らかでない。重行の子の勝行は、
          牛込の地に城を築き、姓を牛込氏に改めた。牛込氏は、赤坂・桜田・日比谷付近まで
          領したという。
           勝行の子勝重の代に北条氏が滅亡し、勝重は後に徳川家康に召しだされ、牛込氏
          は旗本として続いた。牛込城自体は、家康の江戸入府に伴って廃されたものと思わ
          れる。


       <手記>
            現在の光照寺一帯が城域です。北面と東面が谷地になった、舌状台地の先端に
          立地していま。城の南と西は丘が続いていて、防衛性にも眺望性にも欠けるため、
          御殿山城筑土塁と対で今の神楽坂・大久保通りに挟まれた谷戸とその東方に臨
          んでいたものと思われます。



牛込城址(現 光照寺)


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