小田屋敷(おだ)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 小田氏
 遺構  : なし
 交通  : 京王電鉄京王堀之内駅よりバス
       「フェアヒルズ入口」バス停下車徒歩5分


       <沿革>
           『新編武蔵国風土記稿』の松木村の項に、稲荷社の地に小田野源太左衛門の屋敷が営まれていた
          ことが仄めかされている。また、同項内に源太左衛門の父が小田肥後守定久という名で、定久は北条
          氏照に仕え、元和二年(1616)に没したことが記されている。『武蔵名勝図会』にも定久が氏照の家臣
          であったこと、定久の子の名が源太左衛門周定であることが記されている。
           なお、小幡晋氏は『武蔵の古城址』で定久の小田姓を源太左衛門の小田野姓を省略したものと推測
          しているが、この2つの苗字の関連については詳らかでない。また、八王子城の支城と考えられている
          小田野城主の名も小田野源太左衛門と伝えられている。『図絵』によれば、小田野城主の源太左衛門
          は、北条氏滅亡後に小田源左衛門と改名し、後に水戸徳川家に仕えたとされる。この小田氏との関連
          も考えられるが、詳細は不明である。


       <手記>
           小田屋敷は、現在の松木台公園のあたりにあったとされています。松木台公園は大栗川と大田川の
          合流点を望む高台で、北100mほどのところには大石氏館跡があります。
           休日の午後に訪れましたが、周辺の子供たちや家族連れののどかな憩いの場となっています。

           


小田屋敷跡(松木台公園)。中央右奥の森のあたりが松木屋敷跡。


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