南方の城山城（みなみがた）
	別称　 ：　南方城山城
	分類　 ：　平城
	築城者：　名子氏か
	遺構　 ：　堀、曲輪跡
	交通　 ：　JR飯田線山吹駅徒歩25分
＜沿革＞ 　　　　　　　　　　　大島城主大島氏ないし名子城主名子氏の支砦とみられるが、詳細は不明である。 　　　　　　　＜手記＞ 　　　　　　　　　　　天竜川の支流・大沢川の河岸上に築かれた崖端の城です。北西300mほどのところには、同じ 　　　　　　　　　　立地条件と規模の南方の城があります。いずれも直線状の空堀で囲まれた単郭の城砦とみられ 　　　　　　　　　　ます。 　　　　　　　　　　　畑の脇道を抜けて南東隅まではアプローチできましたが、郭内は果樹園となっており、勝手に 　　　　　　　　　　踏査するわけにはいかなさそうです。そこから郭内や東・南辺の堀跡を眺めるに留めました。 　　　　　　　　　　　大沢川を挟んだ対岸には、南方2城と対峙する形で原城があります。原城は松岡城主松岡氏 　　　　　　　　　　の所領北東端の拠点城とされ、豪壮な堀切や竪堀を持ち、南方2城よりも格段に手のかかった 　　　　　　　　　　城です。この規模感の違いは、松岡氏との実力差によるものか、あるいは城砦の数なら2対1で 　　　　　　　　　　釣り合いが取れていると判断したのかは定かではありません。いずれにしても、至近に3つの城 　　　　　　　　　　が対峙する状況からは、当時の緊迫感が読み取れるようで興味深い城跡といえます。
	東辺の堀跡。
南東隅から南辺にかけての堀跡。
	郭内を俯瞰。

BACK